不動院
〒300-0500 茨城県稲敷市江戸崎2737 029(892)2209
天海大僧上(てんかい・だいそうじょう)ゆかりの寺

江戸時代、天海大僧正の時に隆盛を極め、狩野探幽作と言う 「天海大僧正画像」、関東最大級の仁王像などが残されている。

慶長7年(1602)には徳川家康から寺領150石の御朱印地が寄進され、明暦元年(1655)には江戸城紅葉山旧殿、四足門 の移築や不動堂が建立され、元禄6年(1693)には宮殿、鐘楼、書院、土蔵や仏像などが整備され隆盛を極めた。

医王山東光寺と号する天台宗の寺院である。嘉祥元年(848)慈覚大師の開山と伝えられ、文明2年(1470)に幸誉法印が 中興した。歴代の江戸城主土岐原氏、芦名氏の保護を受け、特に芦名盛重が城主の時、随風(後の天海僧正)が第8世の住職 に迎えられた。

かつては寺中に5つの塔頭を有し、さらに末寺門徒114か寺を有する大寺院で、関東8檀林の一つに数えられた。 境内には、仁王門を始め、板碑、手水鉢、灯籠、宝筺印塔、さらに郷土の先人、大築由造や大久保英助の記念碑 など多くの石造物も残されている。