逢善寺
〒300-1425 茨城県稲敷市小野318
小野の観音様

新利根地区小野に建つ「逢善寺」は小野の観音様として古くから親しまれており、茨城景観百選の一つにも数えられ県の有形文化財にも指定されている江戸後期の代表的仏閣建築です。平安時代から人々の信仰を集め、歴史を守り続けて来た逢善寺。 まちを代表する歴史散策スポットともいえるこの寺には、数々の 文化財が残されています。

茨城景観百選の87番目に選定されています。

本堂は、密教本堂としては県内最大のものと言われ、素晴らしい彫刻が施されています。

参道入り口にある仁王門と金剛力士立像。 現在の仁王門は明治元年に東京都麹町の日枝神社山門を移築したと 言われるもので、金剛力士立像も同じくこの時に引き取られたもの と思われます。 像の墨書銘から応永9年(1402)の作であることがわかります。

本堂内部の天井や庫裏には、天保11年(1840)小野に生まれた 日本画家・松本楓湖の作品が描かれています。 楓湖は幕末から大正の初期にかけて活躍した人で、約3メートル 四方のケヤキ板に等身大の天女を雄渾に描いた天井画は、15、6 歳の頃の作品と考えられています。