(ヒシクイはどこから来るの?)
 ヒシクイはどんなルートを通って渡りをするのか、
日本とロシアの研究者が共同で調べました。
カムチャッカ半島の繁殖地で標識をつけたヒシクイが
日本へ渡来していることがわかりました。
また、日本への渡来ルートはサハリンを経由するルート
と千島列島を伝ってくるルートが推定されています。
1999年には、ズベズドカン湖の上流の川で、ひなを
連れたオオヒシクイが確認されました。
 しかし、霞ヶ浦に来るヒシクイの繁殖地は、
まだわかっていません。

(日本各地のヒシクイ)
 日本での代表的なヒシクイの越冬地としては、新潟県の福島潟
(ふくしまがた)・宮城県の伊豆沼(いずぬま)・石川県の片野の
鴨池(かもいけ)などが有名です。今は日本のあちこちにあった越
冬地も、今ではごく限られた地域だけになってしまいました。
 たくさんのガンやカモが少ない越冬地に集結しているのですが、
伝染病の恐れなどを考えると、複数の場所に散らばって越冬してい
る方が望ましいのです。このようなことからも、これ以上越冬地を
減らさないことがガンを守る上で重要な課題です。
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